『BAD GENIUS/バッド・ジーニアス』より、本作の主人公・リンと共にカンニングに挑む相棒・バンクを演じた、アメリカのZ世代に人気の俳優、アーテイストのジャバリ・バンクスのインタビューと新場面写真、メイキング写真が到着した。
本作は、2017年にバズ・プーンピリヤ監督長編2作目として本国タイで公開され大ヒットを記録した『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』のリメイク。努力型の秀才でリンの相棒となるバンクを演じるのは、アメリカ フィラデルフィア出身のジャバリ・バンクス。「The Fresh Prince of Bel-Air」(90~96)のリブート版ドラマシリー ズ「BEL-AIR」(22~)で俳優デビュー。ピアニスト、ソングライター、シンガー、 ラッパーとしても活動し多彩な才能を発揮し、全米のZ世代から絶大な支持を得ている。

ジャバリは、自身の演じた役柄について、「バンクはナイジェリア移民で、家族からの期待や責任感を強く感じているんです。まだ16歳なのに、家の大黒柱であろうとしている。学校でも家庭でも、全てにおいて“完璧”であろうと努力していて、そのプレッシャーを常に背負っています。今まで演じたことのない、多面的な役だったので、挑戦しがいがありました」と話す。

バンクもリンと同様に高い学費を賄う為、奨学金制度を利用している。「物語の序盤では、バンクは殻に閉じこもっていますが、リンと出会うことで、彼の本来の優しさや人間味があふれ出てきます。まさに“自分らしさを見つける”成長の物語だと思います」と分析。リン役のカリーナ・リャンとのシーンはとても楽しく演じたという。フィラデルフィアのホテルで撮影したシーンが特に印象に残っているといい、「部屋中に食べ物が散らばってる中で、ダンスするっていう、すごく自由で楽しい瞬間でした。バンクとして、あれだけ自分をさらけ出す瞬間はとても貴重だった。誰かと一緒にいて、安心して自然体でいられる。そんなシーンが撮れたことは、僕にとってすごく特別な思い出です」と述懐。

劇中に出てくるSAT(大学進学適性試験)を実際に受けたことがあるというジャバリ。「ほんとうに厳しく管理されているテストなんです。僕はスコアはそんなに良くなかったけど、名前を書くだけで400点もらえるんです!最高点が1,600点だから、名前を書いただけで4分の1ある(笑)たしか僕は1,200点ぐらいでC評価とかでしたが、リアルな経験として、今回の撮影には役立ったと思います」と茶目っ気たっぷりに教えてくれた。

演じる上で、「十分に役作りをするために、ナイジェリア系の友人とたくさん話をしました。できる限り正確にこの役を表現したいと思い、彼らの発音や話し方のクセを掴むために発音コーチについてもらいました。彼らの使う言葉のリズムを身につけたかったんです。また、ナイジェリア移民の第一世代として感じるプレッシャーや文化的な背景を理解することが大切でした」といい、友人たちの話が、バンクというキャラクターを形作る上で助けになったと感謝する。役作りの上で難しかった点として、「本当のバンクの姿を少しずつ明らかにしていくことでした。彼はとても注意深い人物なので、発言などすべてについて意図を明確にしたいと思ったんです」と語る。

本作は「期待に応えるプレッシャー」がテーマのひとつ。ジャバリ自身も高校時代に同じようなプレッシャーや期待を感じたことがあるという。「最高の仕事に就くためには、最高の生徒にならなくちゃいけないと思っていました。でも、僕自身も成長の過程で、人生はそんなにうまくいくもんじゃないということを学びました。学生時代は自分自身にものすごくプレッシャーを掛けてしまう。映画の中では、そのリアルなストレスや重圧がしっかりと描かれていると思います」と振り返る。


7月11日(金) 新宿バルト9 他 全国ロードショー